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【女性初心者向け】安心して山を楽しもう!後悔しないための登山保険と安全対策の基本

こんにちは、しゅうママです。低山ハイキングを楽しんでいます。

「山登りを始めてみたけれど、途中で歩けなくなったらどうしよう?」

「もし、道に迷った時は大丈夫なのかな…」

と不安に思うこともあるかもしれませんね。

実は、登山はしっかり準備をしておけば、誰でも安全に楽しめます。特に大切なのが、「もしも」の時に備える 「山岳保険」 と、事故を防ぐための 「安全対策」 です。

今回は、女性初心者の皆さんが安心して登山ライフを送れるよう、この2つのポイントとおすすめ「山岳保険」6選を詳しくご紹介します!

なぜ登山保険が必要なの?「もしも」の時に後悔しないために

「遭難なんて自分には関係ない」と思っていませんか?実は、ここ10年で登山中の遭難事故は 約1.8倍に急増 しており、特に 中高年層の遭難者が4人中3人 を占めるというデータもあります。慣れている人でも油断は禁物。登山に絶対の安全はありません。

万が一、山で事故や遭難に遭遇してしまった場合、救助には多額の費用がかかる可能性があります。

人件費

捜索に携わった救助隊員には、1人あたり最低2万円ほどの費用が日当として発生することがあります。

ヘリコプター費用

ヘリコプターによる捜索・救助には、 1時間あたり約46万5000円、あるいは 1分あたり1万円、1回飛ばすのに60万円から100万円 とも言われる、非常に高額な費用がかかります。

これらの費用は、警察や消防などの公的機関による救助の場合はかかりませんが、 民間の捜索隊や救助隊が活動した場合は、数百万円から数千万円もの自己負担が発生する 可能性があります。

登山保険に加入していれば、こうした高額な救助費用を補償してもらえます。これは、あなた自身の安心のためだけでなく、あなたが帰りを待つご家族が、費用の心配なく救助を依頼できるための 「登山者としてのマナー」 とも言えるでしょう。

登山保険の選び方:あなたの登山スタイルに合わせて

登山保険には様々な種類があります。自分の登山スタイルや頻度に合わせて、最適なものを選びましょう。

契約期間を選ぼう

短期契約タイプ

1日〜1週間程度の登山をカバーする保険です。1日あたり数百円程度で加入でき、年間を通して登山に行く回数が少ない方におすすめです。

年間契約タイプ

1年間継続して、その期間中の全ての登山をカバーする保険です。登山に行くたびに保険を契約する手間がなく、山行回数が多い場合はトータルで安くなることもあります。

補償される範囲を確認しよう

登山保険には「軽登山向け」と「本格登山向け」の大きく2種類があります。

軽登山向けタイプ

ハイキングや一般的な登山道を歩くトレッキングが主な対象です。アイゼンやピッケル、ロープなどの特殊な登山用具を使う「山岳登はん」は補償対象外となることが多いです。

本格登山向けタイプ

軽登山に加え、雪山登山やロッククライミング、沢登りなど、特殊な用具を使用する登山や危険度の高いルートも補償対象となります。

たとえ特殊な道具を使わなくても、保険会社が「危険度が高いルート」と判断した場合、本格登山向けの保険が必要になることもあるため注意が必要です。

ここが重要!押さえておきたい補償内容

基本的な遭難救助費用以外にも、様々な補償があります。

救援者費用・遭難捜索費用補償

遭難した際の捜索や救助にかかった費用が支払われます。ヘリコプターの運航費なども含まれます。YAMAPグループの保険のように、救助機関が公的か民間かに関わらず費用を支払ってくれるものもあります。

個人賠償責任補償

登山中に誤って落石を起こして他人にケガをさせたり、他人の物を壊してしまったりした場合の損害賠償費用を補償します。この補償が付いているか、そして賠償金額の上限は必ず確認しましょう。

入院・手術・通院保険金

転倒や滑落などでケガを負い、病院で治療を受けた際にかかる医療費を補償します。

携行品損害保険金

カメラやトレッキングポールなど、大切な登山道具が破損したり盗難されたりした場合の修理代などを補償します。

ただし、自己負担額(免責金額)が設定されていることが多く、経年劣化や不注意による紛失は対象外となる場合があります。

女性初心者が特に気をつけたいポイント

道迷い、疲労、病気による遭難への対応

警視庁のデータによると、山岳遭難の原因は「道迷い」が最も多く(38.9%)、次いで「滑落」「転倒」が続きますが、「病気」(7.0%)や「疲労」(7.5%)も上位を占めます。

しかし、多くの登山保険は「急激かつ偶然な外来の事故」による遭難を対象としており、 病気や疲労、道迷いが直接の原因で動けなくなった場合は補償対象外 となることがあります。

対策

日本山岳救助機構合同会社(JRO)の制度や、日本山岳協会山岳共済会の「登山コース」など、 疾病による遭難も補償対象 としている保険もありますので、特にご自身の健康状態に不安がある方や、心配な方はこれらのプランを検討することをおすすめします。

短期保険の補償期間

短期保険に加入する際は、補償期間の終了に注意が必要です。例えば日帰り登山の保険でも、警察に遭難と認められた日が保険期間内であれば、実際の救助が翌日になっても補償されることが多いです。

しかし、 遭難の連絡や認定が保険期間の翌日になってしまった場合、補償対象外となる可能性 があります。念のため、登山日から数日間余裕を持った契約期間を設定することをおすすめします。

既存の保険との重複確認

医療保険や生命保険、クレジットカードに付帯している傷害保険などで、補償内容が重複している場合があります。無駄な保険料を払わないためにも、加入前にご自身の保険内容を確認しましょう。

保険だけじゃない!安全な登山のための心の準備と具体的な対策

山岳保険は「もしも」の時の備えですが、何よりも大切なのは事故を起こさないための準備と心構えです。

事前の情報収集と計画

行きたい山の情報(コース、難易度、最新の気象情報、山小屋の営業状況など)をしっかりと調べて、無理のない登山計画を立てましょう。

登山計画書の提出

多くの都道府県で提出が義務付けられています。家族や同行者にも写しを渡すとともに、警察署や自治体、YAMAPアプリなどを活用して提出しましょう。万が一の際の捜索がスムーズになります。YAMAPアプリの保険のように、計画書未提出でも補償対象となる保険もありますが、提出は強く推奨されます。

適切な装備

季節や天候に合わせたウェア(特に雨具は必須!)や、ヘッドランプ、地図、コンパス、スマートフォンと充電器など、万全の装備で臨みましょう。源泉には、初雪が降った北アルプスで、ビバーク装備もないまま一晩を過ごしたご夫婦の例も示されています。

道迷い対策

地図とコンパスの読み方を学ぶだけでなく、登山地図アプリやGPSを活用しましょう。YAMAPアプリは、遭難者の最後の位置情報や地図情報、さらには目撃情報収集など、捜索に大きく貢献する機能を持っています。救助機関に「YAMAPを使っている」と伝えることで、早期救助につながることもあります。

体調管理と心のゆとり

体力や経験に合わせた山選びを心がけ、体調が悪い時は無理せず中止する勇気を持ちましょう。焦りや過信は判断ミスにつながりやすいので、常に心にゆとりを持って行動することが大切です。

「ココヘリ」の活用

山岳保険とは別に、遭難捜索を専門とする「ココヘリ」のようなサービスも非常に有効です。発信機付きのタグを携帯することで、万が一の際に迅速な位置特定が可能になり、実際に多くの遭難者が短時間で見つかっています。

【比較】女性初心者におすすめの登山保険6選!

山岳保険には、様々なタイプや補償内容があります。ここでは、女性初心者の皆さんが特に注目したいポイントに焦点を当てて、人気の保険を比較していきます。

  1. PayPay保険サービス ちょこっと保険 山大好きプラン
  2. ABC少額短期保険 レスキュー費用保険
  3. まごころ少額短期保険 ワンタイムやまの保険
  4. 日本山岳協会 日山協山岳共済会 登山コース
  5. モンベル 山行保険/野あそび保険
  6. YAMAPアウトドア保険 外あそびレジャー保険

PayPay保険サービス ちょこっと保険 山大好きプラン

タイプ/対象山行スタイル

**短期(1ヶ月単位)**ハイキング・軽登山向け

主な補償内容

遭難救助費用、傷害死亡・後遺障害、傷害入院・通院、携行品損害など

メリット

普段のちょっとしたアクシデントも補償対象になる (日常生活の様々なシーンまで補償)ため、日常生活でも役立つ可能性がある。月単位で契約できるので、試しやすい。プランのカスタマイズも可能。申し込みの翌日から補償開始。

デメリット/注意点

Yahoo!プレミアム会員であることが前提 (月額380円/508円必要)。救援者費用の補償限度額が他と比較して500万円 (ラージセット) と低めのプランもある。本格的な登山(山岳登はん)には向かない (ピッケルなどの登山用具を使用する山岳登はん中の事故は補償されない)。保険料が他社と比較すると高額な部類に入る。

保険料例(目安)

本人型ラージセット:1,110円/月

ABC少額短期保険 レスキュー費用保険

タイプ/対象山行スタイル

年間契約 ハイキング・軽登山~本格登山向け (登攀、沢登り、雪山登山、バックカントリースキー、トレイルランニング、渓流釣り、狩猟、野鳥観察、山菜・キノコ採り、写真撮影等も含む)

主な補償内容

捜索・救助費用に特化 (上限300万円)。遭難対応費用(定額5万円)なども含む。

メリット

遭難原因を問わず補償されるため (病気や道迷い、雪崩など)、道迷いや疲労による遭難でも救助費用がカバーされる可能性がある。登山だけでなく、トレイルランやキャンプなど山での幅広い野外活動が対象。年齢制限なし。

デメリット/注意点

捜索・救助費用に特化しているため、医療費(入院・手術・通院)や携行品損害、個人賠償責任などの補償は別途準備が必要。海での遭難は対象外。

保険料例(目安)

4,000円/年

まごころ少額短期保険 ワンタイムやまの保険

タイプ/対象山行スタイル

短期(1日~29日)から年間まで選択可能 ハイキング・軽登山~本格登山向け (ロッククライミング、山岳登攀、アイゼン・ピッケル・ロープ等の道具使用も制限なし)

主な補償内容

遭難・救助費用 (上限300万円, 免責3万円)、傷害(死亡・入院・通院・手術)、身の回り品損害など

メリット

低体温症・熱中症・高山病にも対応地震、噴火、津波など天災による事故も補償対象。当日加入が可能 (クレジットカード決済の場合)で、手軽に利用できる。おかえり配信サービスあり。

デメリット/注意点

遭難・救助費用の補償限度額が300万円に設定されている (免責3万円あり)。個人賠償責任は通常付帯しない。整骨院・整体院・接骨院での治療は医師の指示がない限り支払われない場合が多い。

保険料例(目安)

ケガ重点セット:295~507円/日 (期日払1~29日)

日本山岳協会 日山協山岳共済会 登山コース

タイプ/対象山行スタイル

年間契約 本格登山向け (ピッケル・アイゼン・ザイルなどの登山用具を使用する登山も対象)

主な補償内容

遭難捜索費用、傷害死亡・後遺障害、傷害入院・手術・通院、日常生活賠償 (最大1億円)など

メリット

既往症に関わらず、疾病が原因の遭難も補償対象となるのが最大の特徴。特に中高年層におすすめ (年齢制限や疾病履歴の制限なし)。**高額な個人賠償責任(1億円)**が付帯。熱中症や天災による危険も補償特約付き。ピッケル・アイゼン・ザイル等使用の本格登山も対象。

デメリット/注意点

日本山岳協会への会員登録が必要 (年会費1,000円)。年間契約のため、保険始期日を自由に決められない (毎月5日/20日締切、翌月1日/当月15日開始、WEB申し込みの場合は翌営業日+1日)。途中加入の場合、保険料が変動する。

保険料例(目安)

Sコース:4,520円/年

モンベル 山行保険/野あそび保険

タイプ/対象山行スタイル

山行保険:本格登山向け
短期(日帰り~6泊7日) 野あそび保険:ハイキング・軽登山向け

主な補償内容

死亡保険金、後遺障害保険金、入院・手術保険金、個人賠償責任補償 (1億円)、携行品損害補償、救援者費用等遭難捜索費用など

メリット

老舗アウトドアメーカー「モンベル」の安心感 (※本資料作成者の見解)がある。無料登録制のモンベルメイトであれば即日保険に加入できる個人賠償責任補償が全てのプランに付帯 (1億円)。入院時の補償が手厚いプランもある。

デメリット/注意点

疾病(病気)を原因とする遭難や事故は補償対象外となる (多くの保険は急激かつ偶然な外来の事故を対象とするため)。モンベルメイト会員になることが条件。天災特約付きは高額になる傾向がある。

保険料例(目安)

野あそび保険:250円~/日山行保険:1,000円~/日

YAMAPアウトドア保険 外あそびレジャー保険

タイプ/対象山行スタイル

短期(7日~90日)から年間まで選択可能/ハイキング・軽登山向け(アウトドア活動全般が対象)

主な補償内容

傷害(ケガの補償: 最大30万円/人)、遭難捜索費用(レスキュー費用: 最大300万円/人)、救援者費用。日常のケガの傷害保険も含む。

メリット

YAMAPアプリと連携し、遭難時の現在地通知などを活用したスマートな救助支援が可能。スマホアプリから簡単に申し込みでき、UIが分かりやすい。個人だけでなく、グループや家族での申し込みが可能で、家族プランはお得。7日、30日、90日の中期プランがあるため、期間が限定的な登山に便利。

デメリット/注意点

補償額はやや少なめのため、本格的な縦走や高山登山にはやや心もとない。個人賠償責任補償は含まれていない。疾病による遭難は補償対象外の可能性が高い。

保険料例(目安)

年間契約:5,840円/年 (個人プラン)/短期契約:580円/7日 (個人プラン)

保険選びのポイント再確認!

上記の比較表を参考に、ご自身の登山スタイルや不安な点に合わせて、最適な山岳保険を選んでみてくださいね。

登山頻度で選ぶ

年に数回しか行かないなら短期契約タイプ、頻繁に行くなら年間契約タイプがお得な場合も。

登る山の種類で選ぶ

整備された道を歩く軽登山なら「軽登山向け」、雪山や岩場など本格的な登山に挑戦するなら「本格登山向け」の保険を選びましょう。

補償内容の優先順位

遭難救助費用

ヘリコプター代は高額になる可能性があるため、必ず確認しましょう。公的機関か民間機関かに関わらず補償される保険を選ぶと安心です。

個人賠償責任補償

もし落石などで他人に怪我をさせてしまった場合に備え、上限額を確認しておきましょう。

医療費(入院・手術・通院)

転倒などで自身が怪我をした際の治療費をカバーします。

携行品損害補償

大切な登山道具の破損や盗難に備えられます。

疾病による遭難への対応

遭難原因の約7%は病気や疲労とされています。多くの保険は「急激かつ偶然な外来の事故」を対象とするため、病気や疲労が原因の遭難は補償対象外になることがあります。もし心配な場合は、**病気による遭難も補償対象となる保険(例:日山協山岳共済会 登山コース)**を選ぶと良いでしょう。

既存保険との重複確認

クレジットカードの付帯保険や生命保険・医療保険で、すでに補償内容が重複している場合があります。

しゅうママ

無駄な保険料を払わないよう、加入前に確認しましょう。

登山計画書の提出

多くの自治体で登山計画書の提出が義務付けられています。保険によっては未提出だと補償対象外となる場合があるため、提出を徹底しましょう。YAMAPアプリの保険のように、提出がなくても補償されるものもありますが、安全のためには提出が推奨されています。

最後に

山岳保険は、万が一の時にあなたと、そしてあなたを待つ家族を守るための大切な備えです。登山は自己責任ですが、事故が起これば周囲に多大な迷惑をかける可能性もあります。自分自身が救助される側にならないよう対策を徹底しつつ、適切な山岳保険に加入して、安全に、そして心から山を楽しむための準備を万全にしてくださいね!

KOJIRO

自分にぴったりの保険を見つけて、安心して登山ライフを始めよう!