みなさんこんにちは、しゅうママです。低山ハイキングを楽しんでいます。
日帰り登山に出かける準備は楽しいものですが、
「忘れ物はないかな?」
「荷物が重すぎないかな?」
「いざという時に必要なものがすぐ見つからない!」
といった不安を感じる女性登山初心者の方も多いのではないでしょうか。
賢いパッキング術を身につけることで、これらの不安を解消し、登山をぐっと快適で安全なものに変えることができます。
・具体的なパッキング術
なぜパッキングが重要なのか? (Reason)
パッキングは、単に荷物を詰め込む作業ではありません。登山の快適性や安全性に大きく影響する重要なスキルです。
適切なパッキングは、主に以下の点で役立ちます。
疲労の軽減とバランスの安定
荷物の重心が安定することで、歩行中の体への負担を減らし、バランスを崩して転倒するリスクも低減します。特に女性は男性に比べて筋肉量が少なく冷えやすい身体的特徴を持つため、適切な防寒や荷物による負担の軽減が重要です。
必要なものへの素早いアクセス
「あれどこ?」とリュックの中を探し回る無駄な時間をなくし、必要なアイテムをすぐに取り出せるようになります。
急な天候変化への対応
山の天気は変わりやすいため、レインウェアなどの緊急時に必要なアイテムをすぐに取り出せるようにしておくことが安全に繋がります。
女性特有の悩みに対応
生理用品やスキンケア用品など、女性ならではの持ち物を効率的に収納することで、心身ともに快適に過ごせるようになります。
具体的なパッキング術
では、具体的にどのようにパッキングすれば良いのでしょうか?初心者でも実践できる賢いパッキング術をご紹介します。
① 荷物の選別と軽量化を徹底する
② リュック内での賢い配置
③ 収納グッズで整理整頓
④ 女性ならではの持ち物と工夫
⑤ 事前の準備と慣らし
1. 荷物の選別と軽量化を徹底する
まず何よりも大切なのは、**「必要最小限の荷物を選ぶこと」**です。
登山に慣れていないと、「あれもこれも必要かも」と荷物が増えがちですが、荷物の持ちすぎは快適な登山を妨げる原因になります。
体重の10%前後を目安に
女性の場合、登山の荷物は体重の10~20%が目安とされていますが、初心者や体力に自信がない場合は10%前後に抑えるのが安心です。日帰り登山で10kgを超える荷物は、膝や腰への負担が大きく、転倒リスクも高まるため注意が必要です。
多機能アイテムの活用
1つで複数の役割を果たすアイテムを選ぶことで、荷物を減らすことができます。
例えば、
- 手ぬぐいが首に巻いたり枕カバーになったりするもの
- ヘッドランプがランタンにもなるポーチ
などがあります。
「本当に必要か」をシミュレーション
この道具は本当に必要かな?
いつ、どんな時に使うかしら?
と、使う場面を具体的に想像して選別しましょう。
2. リュック内での賢い配置
荷物の配置は、リュックを背負った時の重さの感じ方やバランスに直結します。
重いものは背中側の上部へ
水筒、バーナー、食料など重さのあるアイテムは、**リュックの背中側、かつ上部(肩甲骨のあたり)**に配置するのが基本です。これにより重心が安定し、重さを感じにくくなります。
頻繁に使うものは取り出しやすい場所へ
行動食(おやつ)や水筒、レインウェア、地図、コンパス、ヘッドライトなど、登山中に頻繁に出し入れするアイテムは、リュックの上部や外側のポケット、ヒップベルトのポケットに収納しましょう。スマートフォンやICカードはアームバンドに収納するのも便利です。
あまり使わないものは底部や奥へ
着替えやエマージェンシーシート、温泉セットなど、山行中にあまり使わないものは、リュックの底部やメインコンパートメントの奥に詰めると良いでしょう。
左右のバランスも意識
リュックの片側にだけ重いものを入れると、歩行中にバランスが崩れやすくなり疲労の原因となります。
水のボトルなども、左右均等に近づけるように心がけよう。
3. 収納グッズで整理整頓
荷物がごちゃごちゃにならないよう、収納グッズを上手に活用しましょう。
スタッフバッグやポーチでカテゴリー分け
衣類用、食料用、ファーストエイドキット用など、種類や使用シーンごとにスタッフバッグや収納ポーチにまとめて収納します。
- 中身が見えるメッシュ素材のポーチ
- 四角い形状のポーチ
は、リュックの形状に沿って効率的に収納できるため特におすすめです。
防水対策を忘れずに
雨や湿気から荷物を守るために、レインカバーをリュックに装着したり、寝袋や電子機器など特に濡らしたくないものは、
- 防水性の高いドライバッグ
に入れると安心です。
衣類は圧縮袋に入れることでコンパクトになるだけでなく、防水性も高まります。
4. 女性ならではの持ち物と工夫
女性が快適に登山を楽しむためには、特有の悩みに合わせた準備も重要です。
生理対策
生理中に登山する場合、タンポンや吸水ショーツをナプキンと併用すると、ズレや擦れによる不快感を軽減できます。予期せぬ生理に備えて、エマージェンシーキットの中にナプキンや生理痛薬を入れておくと安心です。
使用済みの生理用品は、
- 密閉性の高いジップロック
などに入れて持ち帰りましょう。

衛生用品
山では水場が限られるため、デリケートゾーン用を含むウェットティッシュ、ハンドソープ、消毒ジェルなどを持参しましょう。
紫外線・スキンケア
山は平地よりも紫外線が強いため、日焼け止めは必携品です。顔だけでなく首や手の甲にもこまめに塗り直し、保湿クリームやワセリンを小さい容器に入れ替えて持っていくと良いでしょう。
つばの広い帽子やサングラス、アームカバーで物理的に紫外線を防ぐことも効果的です。

冷え対策
女性は冷えやすいため、首、手首、足首といった「首」のつく部位を温める小物(ネックウォーマー、手袋、厚手の靴下、ニット帽)を活用しましょう。体幹を温める腹巻きも冷え予防に役立ちます。
寒い時期には、保温機能のある水筒に温かい飲み物(白湯、しょうが湯、ココアなど。カフェインの多いコーヒーや緑茶は控えめに)を入れて持っていくと良いでしょう。
5. 事前の準備と慣らし
持ち物リストの活用
山行スタイルに合わせて自分だけの持ち物リストを作成し、パッキング時にチェックすることで、忘れ物を防ぎ、荷物の見直しにも役立ちます。
装備の試着と慣らし
登山靴やザックは、必ず試着して体にフィットするものを選びましょう。特に登山靴は、登山用ソックスを履いた状態で試し履きをしてください。購入したばかりの新品の装備は、短時間の散歩などで「慣らし」をしておくことで、当日の不快感を防げます。


まとめ (Point)
リュックの賢い詰め方をマスターすることは、日帰り登山を安全で快適に、そして何より**「楽しい」ものにするための重要なステップ**です。
今回ご紹介したパッキング術や女性ならではの工夫を実践することで、「あれどこ?」と焦ることもなく、山での時間を存分に満喫できるはずです。
最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、登山を重ねるごとに自分に合った最適なパッキング方法が見つかるでしょう。
さあ、賢いパッキングで、次の日帰り登山を最高の思い出にしてくださいね!