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虫対策はしっかりと!登山で使える虫よけグッズ比較

こんにちは!しゅうママです。子育てを卒業して、低山ハイキングを楽しんでいます。

しゅうママ

登山は楽しいけれど、虫は嫌いなのよね〜💦

KOJRO

登山初心者の人にとって、自然の中での活動は魅力的な反面、虫対策は重要な課題だよ!

山での虫刺されは、単に不快なだけでなく、健康上のリスクにもつながる可能性があるため、事前の準備と適切な対処が非常に重要です。

この記事で分かること
・なぜ登山で虫対策が重要か
・登山で使える虫よけグッズと対策方法
・万が一、虫に刺された場合の対処法

なぜ登山で虫対策が重要?

登山において虫対策が欠かせない理由は大きく分けて二つあります。

① 快適性・ストレス軽減のため
② 健康リスクを避けるため

快適性・ストレス軽減のため

顔の周りを飛び回る虫は非常に煩わしく、イライラの原因となります。

特にタープ泊などの開放的な環境では、虫が気になることで睡眠の質が低下し、せっかくの登山がストレスの多い思い出になってしまうこともあります。

健康リスクを避けるため

蚊、ブヨ(ブユ)、アブ、ハチ、マダニ、ヒル、毛虫、ムカデなど、山には様々な虫が生息しており、刺されたり噛まれたりすると、かゆみ、痛み、腫れといったアレルギー症状を引き起こすことがあります。

特に、マダニはライム病、日本紅斑熱、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)といった重篤な感染症を媒介する可能性があり、SFTSに至っては致死率が高いウイルス感染症で、治療法が確立されていないため非常に危険です。

マダニは麻酔物質を注入するため、刺されても気づきにくいことが多く、無理に引き抜くと口器が皮膚内に残ってしまうこともあります。

KOJIRO

ハチに刺された場合は、アナフィラキシーショックという全身性の重いアレルギー症状を引き起こし、命に関わることもあるよ。

アブやブヨは特に夏場(6月~9月)に活発になり、湿度の高い水辺や森林に多く生息します。朝夕の時間帯が最も活動的ですが、雨や曇りの日は一日中活発になるため注意が必要です。

しゅうママ

マダニは里山から標高1500mを超える山地の草むらに生息しています。

登山で使える虫よけグッズと対策方法

登山で虫対策を行うためには、様々なグッズと方法を組み合わせることが効果的です。

① 物理的なバリア
② 虫よけスプレー(忌避剤)
③ その他のユニークなアイテム

① 物理的なバリア

服装

肌の露出を極力減らす

長袖、長ズボン、帽子などを着用し、肌が露出している部分を少なくします。夏の低山でも半袖短パンは避けるのが賢明です。ズボンの裾を靴下に入れることで、ダニなどの侵入を防げます。

明るい色の服装を選ぶ

ブヨは黒や濃紺、アブは黒や赤といった暗い色を好む傾向にあります。ハチや蚊も黒っぽい色に寄ってくる習性があるため、黄色や白などの明るい色の服を選ぶことで、虫を引き寄せにくくする効果が期待できます。

防虫加工ウェア

スコーロン®は、アース製薬と帝人グループが開発した防虫加工生地です。繊維に虫を寄せ付けない成分が固着されており、虫が生地にとまると防虫剤を感知して逃げていきます。UVカット機能も備えており、初期性能で90%以上、20回洗濯後も80%以上の吸血阻止率という高い効果を誇ります。

例:フォックスファイヤーのSCフーディ、SCウィンドパスフーディ、SCトラバースパンツ、スコーロン サプレックスダウナーハット、アームカバー、レッグカバーロングスパッツなど、様々なアイテムがあります。

成人を対象としたパッチテストで安全性は確認されていますが、アレルギー体質や敏感肌の方、子供への着用は推奨されていません。肌着の上に着用するなどして安全性を高めることができます。

ゲイター

マダニの侵入防止にも役立ちます。

バグネット(蚊帳)

Bean’s UL Bug Net

実測8gと非常に軽量で、ハリ感のあるハードメッシュ素材により肌にまとわりつかず、視界も良好です。

就寝時だけでなく、歩行時や休憩時にも気軽に使用でき、コンパクトに収納可能です。

首元を絞れる調整コード付きで、十分な長さがあるためTシャツでも首までしっかりガードできます。

KOJIRO

虫除け薬剤不使用で安心して着用できるよ。

タープ用蚊帳

フィールドアの「バグガード」のように、タープの下のリビングスペース全体を細かいネットで覆うことで、アブやブヨの侵入を防ぎ、風通しは確保しつつ快適に過ごせます。

② 虫よけスプレー(忌避剤)

ディート(DEET)配合スプレー

日本で50年以上使用されている最も一般的な虫よけ成分で、蚊、ブヨ、アブ、マダニ、ノミ、ヤマビル、サシバエなど幅広い種類の虫に効果があります。

ディート濃度30%の製品(医薬品)は12歳以上に使用可能で、年齢によって使用回数に制限があります。

ポリエステルなどの合成繊維やプラスチック製品を変質させる可能性があるため、衣類や時計などにかからないように注意が必要です。

例:「サラテクトミスト リッチリッチ30」など。

イカリジン(Icaridin)配合スプレー

2015年に日本で承認された比較的新しい成分で、年齢や使用回数に制限がありません。蚊、ブヨ、アブ、マダニに効果があります。こちらもプラスチック製品への注意喚起があります。

例:「天使のスキンベープミスト プレミアム」など。

天然成分/アロマオイル系スプレー

ハーブの精油(例:レモンユーカリ)を使用し、虫が嫌う香りで寄せ付けないタイプです。化学成分を含まないため、小さな子供やペットにも使用できる製品もあります。

衣類にスプレーするタイプもあります。ハッカ油スプレーも定番の虫除けアイテムとして知られています。

これらのスプレーは、虫を寄せ付けない効果が期待できますが、強い虫(アブやハチなど)には効果が限定的な場合もあります。

ヤマビル対策スプレー

ヤマビルには専用の忌避剤があり、「ヒル下がりのジョニー」や「ヤマビルファイター」などが知られています。靴や衣類にスプレーして忌避効果を持続させるものや、直接ヒルにかけると殺ヒル効果があるものもあります。

③ その他のユニークなアイテム

おにやんま君

肉食昆虫であるオニヤンマを模したチャームで、アブやブヨなどの小さな虫が捕食されるのを恐れて近寄らなくなるというアイテムです。薬剤を一切使用せず、壊れない限り半永久的に使用できるのが特徴です。

耳栓

バグネットを使用していても蚊の羽音が気になる場合は、耳栓を併用することで快眠を助けます。

万が一、虫に刺された場合の対処法

KOJIRO

刺されてしまった場合の応急処置も知っておくことが大切だよ!

① ポイズンリムーバー
② マダニの対処
③ 毛虫の対処
④ ヒルの対処

ポイズンリムーバー

蚊、ブヨ、マダニ、ハチなどによる有害物質(唾液腺物質や毒液)を体外に吸い出すための器具です。刺された直後に使用するのが効果的とされています。

医学的にはその効能はまだ完全に実証されていませんが、腫れやかゆみ、痛みが軽減されたという報告も複数存在します。ハチの毒針は返しがあるため、ポイズンリムーバーでは吸い出せないことが多いです。

正しい使用手順

安全な場所へ素早く移動

特にハチに刺された場合は、巣が近くにある可能性があるので、落ち着いて処置できる場所へ移動します。

ポイズンリムーバーでの吸い出し

吸引器具のピストンを最大限に引き上げるか、レバーを下げて、吸引カップを患部に垂直に当ててしっかり押さえます。60秒〜90秒間吸引し、3回程度繰り返します。

真水での洗浄

吸い出し後、患部を真水で洗浄します。飲料水とは別に500ml程度の真水を用意しておくと良いでしょう。

軟膏の塗布

虫刺され用の抗ヒスタミン剤(かゆみ抑制)やステロイド剤(炎症抑制)を塗ります。

しゅうママ

ポイズンリムーバーはザックの取り出しやすい場所に収納し、事前に使用練習をしておくことをお勧めします。

マダニの対処

マダニは無理に引っ張ると口器が皮膚内に残ってしまうため、自分で取り除こうとせず、マダニがついたまま医療機関を受診することが最も確実です。

特に2~3日以上経過しているマダニは、セメント状の塊を作って皮膚に固着しているため、皮膚科で切開して取り除く処置が必要になる場合があります。

ティックツウィーザー

マダニを回転させて取り除く専用器具もあります。使用する場合は、事前に練習し、確実に除去できることを確認しましょう。

決してマダニを潰さない

潰すと、病原体が体内に押し込まれる危険性があります。

毛虫の対処

ガムテープやセロハンテープなどで、見えない毛針をペタペタと取り除き、その後水で患部を洗い流します。症状がひどい場合は医療機関を受診しましょう。

ヒルの対処

ヒル自体に毒はありませんが、ヒルジンという血液凝固を阻害する成分を出すため、血が止まりにくいのが特徴です。噛まれた場合は、患部を洗い流し、軽く圧迫して血が止まるのを待ちます。

ヒルがくっついている場合は、塩や虫除けスプレーを使うと剥がれやすくなりますが、ライターの火を近づける際は火傷に注意が必要です。

早期の医療機関受診の重要性

どんな虫に刺された場合でも、自己判断が難しい場合や、体調に異変(息苦しさ、全身のじんましんなど)が見られる場合は、迷わず速やかに医療機関を受診してください

まとめ

KOJIRO

登山での虫対策は、快適な体験と安全な活動のために欠かせないよ!

物理的なバリア(適切な服装やバグネット)、虫よけスプレーの活用、そして万が一刺された場合の応急処置を組み合わせることで、虫によるストレスやリスクを大幅に軽減できます。

特に、肌の露出を避けること、甘い香りのする製品の使用を控えること、虫よけスプレーは肌だけでなく衣類にも吹きかけることが予防の基本です。

しゅうママ

ポイズンリムーバー、軟膏、そして十分な水は、いざという時のために常に携帯しておくと安心ね。

事前の準備と正しい知識を持って、今年の夏も安全で楽しい登山を満喫しましょう!