これまでお子さんのことで大忙しだったママの皆さん、こんにちは！しゅうママです。
山に登りたいけれど、まず何をそろえればいいのかしら？
安全に上るために、準備は大事だね！
「登山ってどんな準備がいるの？何を持っていけばいいの？」と、持ち物について不安に思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。
この記事では、登山初心者である子育て卒業ママ向けに、安全に楽しく登山を始めるために必要な持ち物を、季節ごとのおすすめと合わせてご紹介します。
基本的な必須アイテムから、季節によって加えると良いもの、そして快適な登山のためのアイテム選びのポイントまで解説しますので、ぜひ参考にしてください！
・季節別、登山の必需品
・登山の準備で気をつけておきたいポイント
登山の持ち物の基本｜まずはこれだけ揃えよう！
まず、どんな季節、どんな山に登る場合でも必ず持っていくべき必須アイテムからご紹介します。
これらは安全な登山のために非常に重要なので、優先的に揃えましょう。
レインウェア
山の天気は変わりやすく、急な雨に降られることがあります。
雨に濡れると体温が急激に下がるため、必ず持っていきましょう。防水性に優れたものを選びましょう。
ヘッドライト
日帰り登山でも、予期せぬトラブル（道迷い、怪我など）で下山が遅れ、暗くなってしまうことがあります。暗闇でも足元を確認しながら、落ち着いて安全に下山するためにヘッドライトがあれば可能です。
ご来光を見るために夜明け前に暗い中で行動する場合や、山小屋・テント場での移動にも必須です。
スマホのライトでは手が塞がってしまい、足元が悪い山道では危険なので、両手が使えるヘッドライトが理想です。特に秋口は暗くなるのが早いので必須アイテムとされています。
さらに安全を考えるなら、万が一故障したり電池が切れたりした場合に備えて、予備のライトや充電できるランタンなどを持っていくと安心です。充電式ランタンの中には、スマホなどに充電できるものもあります。
ザック（リュック）
登山中は歩行のバランスを取るため、両手を自由にしておく必要があります。
日帰り登山であれば30リットルくらいの容量が目安です。
登山靴
足場が悪い山道でも疲れにくく、ケガの防止に欠かせません。
日帰り低山であればミドルカットがおすすめです。
防水性のある素材（ゴアテックスなど）を選ぶと、雨の日でも水が染み込まず、透湿性も高いため蒸れにくく快適です。
サイズは、厚手の登山用靴下を履いた状態で、つま先に1cm程度の余裕があり、足幅がフィットするものを選びましょう。
下山時につま先に体重がかかっても爪が割れるのを防ぐことができます。
地図とコンパス、または地図アプリ
道に迷った時に現在地を確認するために必要です。
紙の地図とコンパスが基本ですが、近年はGPS機能付きの登山地図アプリも増えています。
登山用のアプリは事前に地図をダウンロードしておけば、電波が届かない場所でも自分の居場所を確認できます。
ただし、スマホの充電が切れると使えなくなるため、モバイルバッテリーを必ず持っていくとともに、念のため紙の地図とコンパスも携帯することをおすすめします。
水筒（水分）
水分補給は非常に重要です。
傷口の洗浄や調理にも使える水と、ミネラル補給ができるスポーツドリンクなどを分けて持つのも良いでしょう。
脱水時にはスポーツドリンクよりも塩分濃度が高い経口補水パウダーが役立ちます。
行動食
登山中にエネルギーを補給するための軽食です。
軽くてカロリーの高いものを選びましょう（チョコや柿ピーなど）。
ファーストエイドキット
登山中のケガや体調不良に備えて、応急処置ができるものを準備します。
絆創膏（小さな傷や靴擦れ用、湿潤療法用も）、消毒薬（手の消毒用、傷口は水で洗うのが主流）、ガーゼ（傷の保護に）、テーピング（プレカットがおすすめ）、内服薬（常備薬や鎮痛剤、胃腸薬など飲み慣れたもの）、軟膏（虫刺されやかぶれ用などステロイド軟膏）、経口補水パウダー、使い捨てカイロ（体温維持に）などがあると安心です。
傷口は最近では水で洗うのが主流となっています。
穴を開けたペットボトルのキャップがあると、傷口をピンポイントに洗い流すのに便利です。
安全ピン（腕の固定などに）、ビニール手袋（感染防止に）、ポリ袋（ゴミ袋や湿潤療法に）、サージカルテープ、ハサミ、綿棒、マスクなども含まれます。
その他
タオル（汗を拭いたり日焼け止めに）、ティッシュ、ゴミ袋（山で出たゴミは全て持ち帰るのがマナー）、お金（山小屋や飲み物購入に）、健康保険証（万が一に備えて）なども必ず持っていきましょう。登山計画書も提出しておくと、万が一遭難した場合に捜索の元となります。
【季節別】登山の必需品ガイド！安全・快適な山行のための持ち物リスト
登山を安全に、そして快適に楽しむためには、事前の準備が非常に重要です。登山の持ち物は、登る山のレベルや目的、そして季節によっても変わってきます。
特に、季節ごとの気候や道のコンディションに合わせて適切な装備を選ぶことが大切です。
ここでは、ソースを元に、主に雪のない時期（春〜秋）と積雪期（冬）に分けて、登山に必要な基本的な持ち物や、季節ごとの特徴を踏まえたおすすめグッズをご紹介します。
雪のない時期（春〜秋）の必需品とおすすめグッズ
比較的温暖な時期である春から秋にかけても、山の天気は変わりやすく、気温の変化や予期せぬ雨に備える必要があります。
ここでは、雪のない時期の登山で必ず持っていきたいアイテムと、あると便利なアイテムを見ていきましょう。
服装の基本（レイヤリング）と各アイテム
山の天気は変わりやすく、標高が100m上がるごとに気温は約0.6℃下がると言われています。また、登山中は大量の汗をかくため、汗冷え対策も必須です。
これらの変化に対応するために、**重ね着（レイヤリング）**が登山の服装の基本となります。
登山を楽しむために揃えておきたいアイテムは以下の通りです。
ザック（リュック）: 登山中に両手を自由に保つために必要です。日帰り登山であれば30リットル程度のものを選ぶと良いでしょう。
靴下: 登山用のものは足が疲れにくく、ウール素材なら防臭効果も高いです。
登山靴: 足場が悪い山道でも疲れにくく、ケガの防止に欠かせません。日帰り低山であればミドルカットがおすすめで、ゴアテックスなどの防水性があるものが良いでしょう。サイズは、厚手の登山用靴下を履いた状態で、つま先に1cm程度のゆとりがあり、足幅がフィットするものを選ぶのが鉄則です。ゴアテックス素材は、長時間履いていても蒸れにくい透湿性と完全防水性を兼ね備えているため、山の急な雨に対応するのに適しています。
帽子: 日差し避けに重要です。防水性のあるものなら、雨が降っても安心です。
タイツ: 筋肉や膝関節のサポート機能があるものがおすすめです。
インナー: 汗冷えをしないように、乾きやすい素材のものを選びましょう。
ウェア: インナーと同様に乾きやすい素材のものを選びます。
パンツ: 乾きやすく、ストレッチ性のある素材が良いです。
レインウェア: 山の天気は変わりやすく、雨に濡れると体温が一気に下がるため、必ず持っていたい持ち物の一つです。
防寒着: フリースやダウンなど、暖かい服を1枚は持っておくと良いでしょう。春や秋の山、特に標高の高い山では雪が降ることもあるため、多めに持っていく方が安心です。
着替え: 体温調節や汗冷え対策のためにあると便利です。
手袋: 状況によって必要な場合があります。
必須の持ち物
日帰り登山であっても、必ずザックの中に入れて持っていきたいアイテムです。
ヘッドライト: 山では暗くなると道が見えなくなるため必須です。スマートフォンやハンディライトでも代用可能ですが、両手が塞がってしまうため、できるだけ手が自由になるヘッドライトが理想です。行動中に使用する場合は、最低でも200ルーメン以上のモデルが安心です。給電方法には乾電池式、充電式、ハイブリッド式があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。防水性・防塵性も重要で、最低でもIPX4以上、大雨を考えるとIPX6以上が安心です。非常時に自分の居場所を知らせるための点滅モードがあると有効です。また、予備のライトも持っていると安心です。
ザックカバー: ザックが雨で濡れるのを防ぎます。
タオル・手ぬぐい: 汗を拭いたり、首に巻いて日焼けを防いだり、何かと役立ちます。
登山計画書: 遭難した場合に捜索の元となるため、必ず提出しましょう。
コンパス・地図（山と高原地図など）・登山用地図アプリ: 道迷いを防ぐために必要です。登山用地図アプリはGPS機能付きを選べば圏外でも使えますが、スマートフォンの充電が切れると使えなくなるため、必ずモバイルバッテリーとセットで持ち、念のため紙の地図とコンパスも持っていくのがおすすめです。
スマートフォン（携帯）: 緊急時の通信手段、GPS機能、地図、カメラなど様々な機能があり便利なアイテムです。
モバイルバッテリー: いざという時にスマホが使えなくならないよう、スマホとセットで持っておきたいアイテムです。
ティッシュ: 何かと使えるので持っておきたいアイテムです。
ゴミ袋: 山で出たものは全て持ち帰るのがマナーです。
お金: 山小屋での食事や飲み物の購入など、登山中でも必要になることがあります。
行動食（おやつ）: 軽くてカロリーの高いものがおすすめです。移動中に食べやすいものを選ぶと良いでしょう。
水筒（水分）: 傷口の洗浄や調理にも使える水と、ミネラルを補給できるスポーツドリンクなどを分けて持つと良いでしょう。
緊急時・体調不良に備える持ち物
万が一のトラブルに備えて、準備しておくことが大切です。
エマージェンシーシート: 緊急時に体に巻き付けて体温の低下を防ぐブランケットです。100均でも購入できるものがあり、一つは準備しておきましょう。ツェルトと合わせて使うとより効果的です。
ライター: 万が一の時には火を起こして暖を取ることも可能です。
健康保険証: 何があるかわからないため、保険証もしくはコピーがあると安心です。
ファーストエイドキット: 登山中のケガや体調不良の応急処置に必要なアイテムです。絆創膏（救急絆創膏、湿潤療法用絆創膏）、消毒薬（手の消毒用）、内服薬（飲み慣れている鎮痛剤、胃腸薬、風邪薬など）、軟膏（虫刺されや植物によるかぶれ対策）、滅菌ガーゼ、テーピングテープ（プレカット）、ビニール手袋、ポリ袋、サージカルテープ、ハサミ、綿棒などが含まれます。経口補水パウダーもあると、脱水時の水分補給に役立ちます。
非常食: 行動食とは別に、保存のきく食べ物を用意しましょう。
携帯トイレ: 山はどこにでもトイレがあるわけではないため、環境維持のために携帯トイレがあると良いでしょう。
ツェルト: 緊急時に使用する簡易的なテントのようなもので、体に巻いたり、細引きロープを通してテントのようにしたりして使用します。コンパクトに収納できます。
ホイッスル: 緊急時の助けを呼ぶ際に使用します。ペツルのイーライトにはヘッドバンドの後ろにホイッスルが付いています。
細引きロープ: ツェルトに通してテントのようにしたり、ものを縛ったりと様々な使い方ができます。
薬（常備薬）: お腹が痛くなった時の下痢止めや持病の薬など、必要な薬は持っていきましょう。
あると便利なもの
安全・快適な登山を助けるアイテムです。
トレッキングポール（ストック）: 歩行をサポートし、体への負担を軽減します。
サングラス: 日差しや紫外線から目を守ります。
ゲイター（スパッツ）: 泥や砂利、雨の侵入を防ぎます。
熊鈴: 熊との遭遇リスクを減らすために使用します。
虫除け: 虫による不快な思いを防ぎます。
日焼け止め・リップクリーム: 紫外線対策として必要です。
ナイフ（マルチツール）: 様々な用途に使用できます。
登山用地図アプリ: スマートフォンで使用する地図アプリです。事前に地図をダウンロードしておけば、電波がなくても自分の居場所を把握できます。
サコッシュ・ウエストポーチ: すぐに取り出したいものを入れておくのに便利です。
スタッフバッグ: 荷物を小分けにしたり、濡らしたくないものを入れたりするのに役立ちます。
積雪期（冬）の必需品とおすすめグッズ
冬山、特に積雪期の登山は、雪や寒さへの対策が非常に重要になります。
基本的な登山装備に加えて、冬山特有の装備が必要になります。
冬山用登山靴: 冬以外の3シーズン用に作られた登山靴では、マイナス20℃を超えるような厳しい雪山では保温性が足りません。冬用靴には保温材として中綿が入っているため凍傷を防ぐことができ、雪や氷で滑るのを防ぐアイゼンを装着しやすい作りになっています。難易度の高い雪山でなければ必須ではありませんが、硬いソールでアイゼンをつけられる靴であれば登れる場合もあります。
アイゼン・軽アイゼン・チェーンスパイク: 雪や凍結した地面を歩く際に必要です。山の状況に合わせて選びましょう。
ワカン・スノーシュー: 積雪量が多い場所で、雪に埋もれないように歩くために使用します。
ピッケル: 急斜面の登下降や滑落停止に必要です。
スノーショベル・プローブ（ゾンデ）・ビーコン: 雪崩対策として、雪山では必須となる場合があります。
ハードシェル（上下）: 防風性・防水性に優れ、雪や風から体を守ります。
インナー（上下）・靴下: 暖かい素材のものを選び、重ね着で調整します。
グローブ・バラクラバ・ネックウォーマー: 手や顔、首周りの寒さを防ぎます。
ゴーグル: 雪目や吹雪から目を守ります。
ハーネス・カラビナ・細引き（ロープ）: 冬山では安全確保のために必要となる場合があります。
シュラフ（寝袋）・テント・テントマット: テント泊をする場合は、冬山に対応した保温性の高いものが必要です。シュラフカバーや小型のランタンもあると便利です。
ヘッドライトに関しては、充電式はアルカリ乾電池よりも低温に強いため、標高の高い山や寒冷地などでも性能を維持しやすいというメリットがあります。冬の登山では給電方法も考慮すると良いでしょう。
登山の準備で気をつけておきたいポイント
持ち物を揃えたら、ザックに詰める際のポイントも押さえておきましょう。
荷物は重くしすぎない：必要なものだけを厳選しましょう。
両手はできるだけ空いた状態に：歩行のバランスを取ったり、何かあった時にすぐに手を使えたりできるよう、ザックに収納できるものはザックに入れましょう。
忘れ物チェック：出発前に必ず持ち物リストを見ながらチェックしましょう。
天気予報と山の状況を確認する：登山口や山域の天気予報、積雪や道の状況などを事前に確認し、装備を調整しましょう。
さぁ、必要な持ち物を揃えて安全に登山を楽しもう！
明るい時間帯の登山を計画していても、思わぬことで下山が遅くなり暗くなってしまうこともあります。また、ご来光を見るために夜明け前から行動したり、山小屋やテント場で過ごしたりする際にもヘッドライトは必須です。
登山に行く際は、日帰り／泊まりを問わずヘッドライトをはじめとする必携アイテムを必ず準備しましょう。
明るさ（ルーメン） や給電方法（乾電池式、充電式、ハイブリッド）、重さ、照射モード（スポット、ワイド、点滅など）、光の色（白色、電球色、赤色）、防水性・防塵性（IPX4以上推奨）、操作のしやすさなど、様々なヘッドライトが登場しています。
ご自身の登山スタイルに合ったものを選んでみてください。
適切な装備を揃えて、安全に、そして快適に登山を楽しんでくださいね！
山行の幅がぐんと広がりますよ！
